はじめに
こんにちは。ピノです。
「止まらないジャイブ」解説の続編です。
今回は、理解が深まることをねらって、理屈っぽく解説してみますね。
たぶんきっと、こういうことなんだろうなあ~と、ピノなりに考えをまとめながら、記事にしてみます。
それがピノ自身のためにもなるはず。
腰痛がひどいとか体力的な問題ではなく、技術的な問題によるスランプの修正に役立つかと。
これまでの記事について、何人かの人に、ファンビーチで質問を受けました。
ジャイブの解説って難しいです。意図したことを文章化することの難しさ、風が強いときや弱いとき、いろんなパターンをまとめて解説する難しさ。
反省もありますが、反響もあったので、
みんなが「止まらないジャイブ」が理解できるよう、ピノ頑張ります!
さらに、予定ですが、こちらのブログで解説したことを踏まえて、ユーチューブもやろうと思っています!
なんせ仕事をやめてしまったので、当面は暇ですよ。
あと、完熟ぱいん農園の「教えてやるぜ」シリーズは意識していませんからね。(笑)
ピノはゆるーい感じで教えちゃいますので、ゆるーい感じで参考にしてくださいね。
止まらないジャイブで考えなければならないこと
止まらないジャイブで、失速しないために、考えなければならないことは2つですかね。
- 板でブレーキをかけない(ノーズをあげない、パンチングさせない)
- セイルでブレーキをかけない(風を取り続け、セイルを開かない)
①と②では、より①の方がより大事だと考えます。大事というか難しい方なんですかね。
これまでもピノはマスト荷重の大切さを主張してきました。
板でブレーキをかけないためです。
今回はその失速しないために、板でブレーキをかけないこととセイルでブレーキをかけないことの解説、さらに、これまでと違った視点からもう一度セイル返しの解説をしてみたいと思います。
板でブレーキをかけない
こちらのデータは6月4日(土)のものです。この日はセイル7.1に板72cmで、ジャストオーバー時々激ブロー。ロコシスは去年壊れたので、その前に使っていたラドウェザーで計測しました。ラドウェザーはロコシスより3~5キロくらい遅く計測されます。そしてピノのはバッテリーが弱って1時間しか計測できません。(参考のため計測してみました。)
こちらでお伝えしたいのは、侵入速度が何キロだろうと、ジャイブピークではだいたい25~30キロくらいになるであろう、ということ。
どんなときも、どんなときも♪
強い風の時は、レイルを深く入れるし、弱いときは軽~く入れます。だから、結局ジャイブピークでは25~30キロくらいだろうと。
レイルを入れる=ブレーキをかける
レイルを入れなければ、ジャイブにならないからそりゃレイルを入れます。でも、それは失速を意味します。気持ちいいけど、止まらない程度にやめるのが肝要。
特に風が弱いときの「止まらないジャイブ」ではレイルプレッシャーを最小限に抑えなければなりません。
風が弱いとき、レイルは本当に軽~く入れ、その上、それ以外は完全に板フラットです。
風が強いときは止まる心配はないので、回転半径を抑えるために、レイルを深く入れるし、ジャイブピーク以降もレイルプレッシャーをかけ続けることもあります。
板でブレーキをかけてしまいやすい時とは
- ハーネスを外す時
- レイルを深く入れすぎた時
- 足の入れ替え時
板でブレーキをかけない(ノーズを上げない)ために、まず、ジャイブの間ずっと、ベアによるマスト荷重をかけ続けます。
それに加えピノは、状況により、マスト手でマストを下に押さえつけます。「マスト手荷重」と言えばいいのでしょうか。今年、板を新しくしたのですが、以前と同じようにジャイブをするとノーズが上がってしまいます。
試行錯誤の末、今は、「マスト手荷重」を多用しています。板の具合や状況によって使ってみてください。
ハーネスを外すのがピノは苦手なのですが、これさえうまくいけば、気持ちのいいジャイブができますよ。なんでも、最初が肝心ということですね。
ノーズが上がらず、パンチングもなく、スムーズにハーネスが外すことができれば、あとは、うまくいったも同然です。
セイルでブレーキをかけない
風を取り続け、セイルを開かなければ、セイルでブレーキをかけることはないです。簡単かもしれません。でも、セイル返しは違います。難しいです。セイルでブレーキをかけないために、スムーズなセイル返し。ジャイブの中で、一番の見せ場かもしれません。派手ではないけど、技術がつまっています。MT車でギアを変えるときのヒール&トゥみたいに。
セイルでブレーキをかけてしまいやすい時とは
- ハーネスを外す時
- 内傾する時
- マスト手を外に突き出す時
セイルでブレーキをかけない(セイルを開かない)ために、セイル手はずっとロックします。冒頭で「止まらないジャイブ」のジャイブピークは25~30キロと言いました。
25km/h → 6.9m/s 30km/h → 8.2m/s
ジャイブ途中で風が弱まったり、ランニング前あたりからジャイブピークあたりまで、真の風を追い越すことがよくあります。
だから、セイル手ロックという鉄の掟(おきて)に加え、真の風を追い越しているとき(セイルがブレーキになるのでわかります)は、進行風と真の風の間に、セイルを置くことになります。
板でブレーキをかけないために、風が弱いときはレイルプレッシャーを最小限に抑えると言いましたが、それと同様に、風を取り続けるために、セイル返しを最短で行うことも考えなくてはなりません。
セイル返しを最短で。
初期の解説でフックパンチという表現をつかったんですが、逆にわかりにくくなっていたかもしれません。
セイル返し、再考
ピノは中学のとき、テニス部でした。部室には当たり前のように「この一球は無二の一球なり」の額が置いてありました。ジャイブも同様です。まったく同じジャイブはないですよね。風が強かったり、弱かったり、途中で抜けたり、逆に強くなったり、うねりがあったり。。。
風や波の条件の違いのほかに、内傾が不十分だったり、後傾したりとミスもあったりして、セイル返しの時には、もういろんな状況があります。
セイル返しは、そのいろんな状況にすべて対応しなければなりません。
たとえて言うなら、最終処分場?
いや、終わりよければすべてよし? いや、うーん。。。
ハーネス外しにセイル返し。
どちらもジャイブでとっても重要な技術なんですが、ハーネス外しは能動的な技術で、セイル返しは受動的な技術と言えるかもしれません。
ただ、セイル返しの「最終のかたち(態勢)」は決まっています。いくつもありません。たったひとつ。
ベアして走り出すかたち(態勢)です。
風が弱いときほど、ベアして走り出すかたち(態勢)に、素早くもっていく。それがフックパンチです。ジャイブではマスト手の動きが大事だとこれまで言ってきましたが、そのマスト手の最後の仕事がフックパンチです。
チャーシューメーン!→(セイル返し)→フックパンチ!ですかね。
まとめ
「止まらないジャイブ」をするためには、
- 板でブレーキをかけない(ノーズをあげない、パンチングさせない)
- セイルでブレーキをかけない(風を取り続け、セイルを開かない)
ジャイブの間、ずっと意識しましょう!慣れないうちは、そうですね、容易な方、「セイルでブレーキをかけていないか」を意識する方がいいかもしれません。だいたい、ジャイブ中に注意できるのはひとつくらいです。
ひとつひとつ解決していきましょう。人生と同じですね。
そう、まずは、セイルでブレーキをかけていないかの確認です。
急がば回れ。
- ハーネスをはずす
- 内傾する
- マスト手を外に
- 足の入れ替え
- セイル返し
この動作について順番に、セイルがブレーキをかけていないか確認します。全部ブレーキをかけていなければ、今度は、板でブレーキをかけていないかを確認しましょう。完全でなくてもいいです。何度も何度もひとつずつ繰り返しそれを意識して確認します。
そんなこんなで「止まらないでジャイブ」は必ずできるようになります!
意識する癖がつけば、半プレの風でも止まらずに脱出できるときが必ずきます!
今日はこんなところで!
ピノ、ユーチューブの動画編集の勉強をがんばります!
この記事が、ジャイブ上達の助けになれば何より。
それでは、みんなで楽しくウインドしましょう!