「止まらないジャイブ」解説の続編です。
還暦ウインドサーファーにとって、おすすめのセイル返し「ブーム to ブーム」について説明をします。
高速セイル返しとの出会い
15年以上前になりますが、浩庵チームに入り、初めてW師匠のジャイブを目の当たりにしたときの衝撃はすごかったです。完璧なジャイブ、中でも、高速セイル返しにやられました。W師匠が、高速セイル返しでバテンを折ったという逸話がまことしやかに浩庵伝説となっています。
「自分もバテンを折りたい」いやいや
「自分もあんなジャイブができるようになりたい」
とW師匠のジャイブをこっそり撮影し、それを1万回くらい見ました。そしてひたすら練習をしました。
それまでのピノはマストを持ってセイルを返していました。
だから、風が弱くてプレーニングしないとき、湖上でひたすらW師匠をまねて「ブーム to ブーム」の練習をしました。
15年前の暑い夏の、なつかしい思い出です。
まったく風がないときですが、
浜で、浩庵メンバーは社会情勢や老後問題について議論をしています(冗談)。ときに、ウインドテクニックの話で一番出るのが、セイル返しのタイミングについてです。
セイルを返すタイミングが遅いよ、とか…etc。
長嶋茂雄風に「グッときてピュッと返す」とか、そんなレッスンもあります。
思うに、W師匠、それをまねしたピノのジャイブのセイル返しは、一般的なものよりタイミングが早いのかと。。。
一般的なジャイブを解説するのはプロで、プロは失敗しないジャイブが優先されるし、本栖湖と違いうねりのあるところでジャイブするというのもあります。
だから、①セイルを倒す②クリューファースト③セイル返しという順番でクリューファーストという言葉が入るのかと。
ピノのジャイブ解説では、あえてクリューファーストという言葉は使いませんでした。
一般的にクリューファーストと言われるその前にセイル返しを始めなさい!と。
おそらく「止まらないジャイブ」では、セイル返しのタイミングがキーとなります。
「ブーム to ブーム」 画像解説
「ブーム to ブーム」いろんなやり方があると思います。ピノももう少しこうしたいという思いもありますが、現状を踏まえて画像付きで説明します。
①足を入れ替えたところ (クリューファースト手前)

②セイル手を放すと同時に、マスト手は、するっとマスト直近までスライド。そしてフックパンチ!

③新たなマスト手で、マスト直近のブームをつかむ

④新たなセイル手でブームをつかむと同時に、マスト手をするっとスライドさせる

⑤マスト手をスライドしたところ

まとめ
「止まらないジャイブ」をするためには、スムーズなセイル返しが必須です。
ひたすら練習しましょう!
セイル返しのポイントは、2つです。
- クリューファースト手前でセイル返しを始めること
- セイルを返すときに、マスト手でフックパンチを繰り出すこと
画像の2枚目から3枚目にかけて左フックパンチを繰り出しているのですが、この時は、風もジャストくらい吹いていたので、そこまでのパンチではないですね。猫パンチです。セイル返しを早めるためのフックパンチ、意識しましょう。
あと、テクニックとは違うのですが、ピノはアップホールラインをぶらぶらさせていません。これも画像の2枚目から3枚目にかけてなのですが、新たなマスト手がアップホールラインに触れるとブームをつかむタイミングが遅れます。で、失速します。
「わたし失敗しないので」
ジャイブだけはあまり失敗しないピノですが、ジャイブ失敗で一番多い原因が、アップホールライン接触です。アップホールラインをぶらぶらさせなくなって失敗は減りました。
が、最近は腰痛による失敗が多くなってきました。
腰痛体操がんばらないと。。。
それでは、みんなで楽しくウインドしましょう!
バテンは折らないでね。